円虹について

 

ご挨拶

 平成22年2月7日、師であり、母である山田弘子の急逝により円虹主宰を引き継ぎました。円虹は伝統俳句の、「花鳥諷詠」、「有季定型」の型を守りつつ「守ることは攻めること」という前主宰の姿勢を引き継ぎ、伝統に新風を吹き込んでいく結社です。志を同じくする誌友の間で、活発な活動と俳句の鍛錬を行っています。

 ベテランも若い方も、のびのびと俳句を学べる結社です。

 

          主宰・山田佳乃  

 

 

山田佳乃

1965年 大阪府生まれ

稲畑汀子・稲畑廣太郎・山田弘子に師事

母・山田弘子逝去後「円虹」主宰を継承

ホトトギス同人 日本伝統俳句協会常任理事

大阪俳人クラブ副会長

 

平成20年「ホトトギス」同人

平成22年 第21回日本伝統俳句協会賞受賞

平成24年 句集『春の虹』

平成30年 句集『波音』

令和02年   句集『残像』

令和04年 『京極杞陽の百句』ふらんす堂 

令和05年 NHK俳句 第二週選者

 

 

 

円虹 創刊時のご挨拶(創刊号より)

創刊のご挨拶  山田弘子
 明けましておめでとうございます。
 ここに俳誌「円虹」創刊のご挨拶を申しあげます。
 私はこれからの俳句人生を俳誌「円虹」の発展を通し、広い視野で伝統俳句というものを考えて参りたいと存じています。
 「花鳥諷詠」とは何か、「客観写生」とは何かという永遠のテーマを追いつづけながら、これからの伝統俳句の道を探求して参ります。
志を同じゅうして下さいました多くの方々と共に俳句を多角的に学び考えながら、おおらかに、自由に、真剣に進んで参ります。
 稲畑汀子先生の心温まるお励ましの言葉をはじめ、多くの方々から寄せられました心からのご声援、ご鞭撻をしっかりと心に刻んで、今私は自分に課せられた使命の大きさに身を引き締めております。

「良い作品を創る」
「良い作品を選ぶ」
「良い仲間を広げる」

 この三つのことをいつも念頭において歩んでいくことを創刊のご挨拶と致します。

平成七年一月一日

 

山田弘子 略年譜

昭和9年8月24日 兵庫県和田山生まれ

小学校時代 但馬児童生徒文芸雑誌「草笛」により俳句を始める

昭和45年 「ホトトギス」投句 高濱年尾、稲畑汀子に師事

昭和48年 「雨月」初参加 京極紀陽「木兎」に投句

昭和55年 ホトトギス同人

昭和59年 第一句集『蛍川』刊

昭和62年 日本伝統俳句協会設立に参加

平成2年 第二句集『こぶし坂』刊

平成3年 第2回日本伝統俳句協会賞受賞

平成7年 俳誌「円虹」創刊主宰

平成8年 第三句集『懐』刊

平成9年 俳句・俳景『空ふたつ』刊

平成12年 第四句集『春節』刊

平成14年 兵庫県文化賞受賞

     自解句集『夜光杯』刊

平成15年 NHK俳壇選者

     円虹100号記念祝賀会

     第五句集『草蝉』刊

平成17年 第六句集『残心』刊

平成19年 第19回日本伝統俳句協会賞受賞

     大阪俳人クラブ会長就任

平成22年2月7日 逝去