円虹吟行会  どこ行った? 

     毎月の吟行会、何処へ行ってきたのか、どんな様子だったのか、きれいな 

 写真にちょっとコメントを添えました。 

  担当は「そぞろ歩き」でおなじみの藤本たけるさんです。

 

7月15日   神戸どうぶつ王国へ……

 

 真夏日のさなか、モノレールに乗ってポートアイランドに渡りました。終点空港の一つ手前の駅を出てすぐにひろがる、どうぶつ王国への吟行です。ケモノもいいし熱帯の花もすてき。鍬形や甲虫、それから小さな魚。おさない子らは目をキラキラさせて、食い入るように眺めます。お父さんはその後ろ姿を撮影です。駱駝の背にまたがったりポニーに乗ったり、子供にとっては王国じゃなく、天国のようでした。童心に戻れた30人の俳人が、暑さを忘れて涼しい会場で句会を持ったのでした。

 

6月5日~7日  隠岐へ、伝統の祭と海の青

 

 隠岐へ行ってきました。隠岐島後(おきとうご)三大祭の一つ『御霊風流(ごれえふりゅう)』を見せていただき、雄大そして優美な島の景色を観るために。それにもちろん俳句大会に出句するためにです。19回目となる『隠岐後鳥羽院俳句大会』には、石寒太、宇多喜代子両先生そして円虹の佳乃主宰が居並ぶという、豪華な選者陣でした。夜の懇親会には町長も参加して、海の幸、山の幸を食べ切れないほどいただくバーベキュー。島の魚、隠岐の牛肉、隠岐の酒、おいしかったなあ! またかならず来よう、という声がしきりの吟行会となったのでした。

 

5月13日  丹波の柏原、俳句ラリーへ。雨の中……

 

 毎年恒例の「田ステ女 俳句ラリー」に行ってまいりました。第22回目となるこの日はあいにく朝から大雨、それでも100人近くの俳人が参集いたしました。わが円虹の仲間は、主宰をはじめ元気に投句をしたのでした。雨の柏原もまた、シャレていました。

 

4月15日  しずかに雨ふる、西の京

 

 春の雨がしずかな奈良西の京へ、薬師寺・唐招提寺の拝観に行ってきました。少し寒い西の京はさすがに人が少なく、ゆっくりじっくり吟行することができました。八重桜、ハナミズキ、藤の花そして牡丹。参道も境内も、春を惜しむ花々が豪奢でありました。34人もの熱心な俳人が、句会を楽しんだのです。 〆

 

3月25日 辛夷と桜、陽をうけて…

  「円虹春の集い」が行われました。波止場から坂を上り、白木蓮・辛夷そして桜を見上げながら会場のラッセホールへ集合。100人の句仲間が、例年より早めの春を満喫したのです。会場すぐそばの相楽園も穏やかに陽があふれて、名代の蘇鉄もキラキラ輝いています。句会は熱気に包まれたものとなり、まさに相楽しむ園となったのです。

 

2月3日 壬生寺で節分会

 

 底冷えの京都です。壬生寺で厄落としをして狂言を見、新選組屯所跡で幕末の剣劇話を聞いてきました。遠く須賀神社から懸想文を買ってきた人たちもいて、会場は思い出の報告会のようでもありました。28人の仲間たちが、さまざまな思い出を句にして短冊にしたためたのです。

 

1月21日  東寺へ、掘り出し物を……

 

 平成30年の初吟行は、世界遺産・真言宗総本山の東寺へ行きました。「初弘法」の骨董市です。日曜日と重なったためでしょう、大変な人出。細くなっている回遊路は、欧米系・アジア系の人々で身動きとれないほどです。みんなきっと、「なにか掘り出し物」を探していたんでしょうね。総勢39人もの盛会で、円虹の幸先よい初吟行句会となりました。

 

12月17日  歳晩の光の中の、港町

  神戸に行ってきました。世界一の生の木のクリスマスツリーを見あげたり、中華街の肉饅頭をほお張ったり、それはそれは嬉しい吟行会だったのです。ツリーはまだ点灯されていなかったけれど、晴れわたる青空の下、冬の日をいっぱいに受けて輝くようでした。主宰以下23人の句友が、厚着をしながら納め句会を楽しんだのでした。皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいますように!

 

11月19日  嵯峨野あたり

 

 初冬の嵯峨野へ紅葉を狩りに行ってきました。常寂光寺、落柿舎、二尊院そして祇王寺。さらには仏野念仏寺、清涼寺、大覚寺。しぐれる野路を歩くのも京都ならではと、句材をもとめて精力的な吟行会だったのです。少ーし寒い、そしてとても人の多い嵯峨でした。24人の誌友が「満を持」して、4か月ぶりの円虹吟行会につどったのでした。

 

7月8・9日 美しき聖地、高野山

 

 789日の一泊で高野山に行ってまいりました。聖地の名にし負う荘厳さと清潔さ、そして静けさにあふれた高野山でした。宿坊に泊まり精進料理に舌鼓を打っては誌友との親交を深めたのです。翌早朝のお勤めで心を清浄にして俳句を詠む32人でした。宿坊本堂のそばでの2回の句会はおのずから活発で充実したものとなったのでした。

 

6月25日  沙羅の花咲く、妙心寺

 

  京・花園の臨済宗大本山妙心寺に吟行してまいりました。沙羅の花、夏椿が咲き乱れる塔頭東林院のお庭を拝観させていただいたのです。主宰をはじめ28人の句友は、ただうっとりするばかりで、句作を忘れてしまいそうでした。句会場はここの小方丈(こほうじょう)。消え入りそうな襖絵に片側をかこまれ、障子越しに松のお庭を眺めながらの句座でありました。入相の鐘の声が、しずかに低くひびいてくるころに閉会。総勢29人の俳句仲間は、夢心地のまま帰途についたのでした。

5月14日 丹波、柏原で俳句ラリー

 

 「雪の朝二の字二の字の下駄のあと」の句で有名な江戸時代初期の俳人・田ステ女の郷で繰り広げられた「俳句ラリー」に行きました。これ以上ない青空の下、新緑の美しさに包まれながら3月にできたばかりの“句碑の庭”で5基の句碑を味わうという吟行会でした。誌友20人ばかりが、総勢121 人の参加者に合流して爽やかな時間をいただいてきたのです。宇多喜代子、木割大雄、坪内稔典の先生方そして佳乃主宰が選をしてくださる大変豪華な催しでありました。

 

4月22日  大阪・四天王寺の聖霊会

 

 晴れわたった大阪阿倍野の四天王寺さんに行ってきました。聖徳太子の御命日に毎年執り行われる聖霊会の参拝です。「天王寺舞楽」と呼ばれる厳かであでやかな舞を拝見、舞楽と法要が混然一体となった不思議な時空間を、誌友のみんなと体感してきたのです。たくさんの亀たちも舞楽を堪能しているようでした。35人もの句会となったのも、むべなるかな! であったのです。

 

4月8日  神戸の雨の、桜見に……。

 

神戸の王子動物園に、円虹の文科会「うさぎ句会」で桜を愛でに行ってまいりました。あいにくの雨催い、けれどもいい句ができそうです。春休みなのに観覧車も空っぽです。こんなときこそ俳人は心が動きます。コアラも白熊もカバも、眠っています。春なんです。12人でさすがに「最後の晩餐」めいていましたが、静かでいい句会であったのです。

 

3月9日  早春の、花街へ

 

 春なのにまだ冷たい風の吹いている、京は島原の角屋そのほかに吟行をしてまいりました。幕末の志士たちがうっぷんをはらしたり、密議を交わしたりした由緒ある揚屋を隅々までご案内していただける御縁を得て吟行できました。そのあと句会場までの道には姉小路鉄道博物館経由、西本願寺へのルートなどがあって豊かな吟行会でありました。34人もの俳人が襟を立てて句を拾って来たのです。

平成29年2月26日   神戸元町、円虹春の集い

   103人もの誌友が快晴の神戸に集いました。遠く九州・四国からも春の海を越えて元町・北野坂を吟行したのです。句会場のラッセホール・ルージュローズの間で再会の喜びを分かち合い、おいしいケーキをいただきながら投句し、選句をしたのでした。来年もまた元気にお会いしましょうね、などと声かけあっては坂を下って帰ったのです。           〆

平成29年2月3日   京、吉田神社の節分祭

 

 京都吉田山の吉田神社にゆきました。節分祭の只中でお祈りし、厄除開運をたまわろうという次第です。まだ真っ暗な道を歩いて最寄りの駅へ向かい、朝8時からの厄神祭をめざしました。なにしろここは、節分厄除け詣り発祥の社なのですから、霊験あらたかです。春になる前の心が清らかになる吟行会でした。 〆

 

平成29年1月15日    雪の、美しい二条城

  今年最初の吟行会は、雪降り、積もる二条城でした。美しい! 円山応挙の墨絵の中に入ってしまったようです。前日は、どうなることやらと案じていたのですが、俳人は風流好き遠く姫路から着物で来る人もいて、25人もの句座となりました。狩野派の描いた松と、雪の松とを見くらべながら御殿の廊下を歩いたあとは句会です。地元の俳人の草餅の差し入れもあり、なごやかなおいしい吟行句会となりました。   

平成28年12月18日   四天王寺界隈と生國魂神社で年納め

  今年ももうおしまい。年納めの吟行会は浪速です。大阪四天王寺界隈および上町台地、そして生國魂神社です。年の初めに京都三十三間堂へ吟行して、納めの吟行は生國魂神社。心がおだやかになって、まるで日だまりの亀みたいな気分で年を終えられます。西鶴の銅像や芭蕉の句碑を拝んできた27人でした。皆様よいお年を!

 

平成28年11月24日 湯けむりと、石段多き……

 

 有馬温泉に行きました。紅葉はもう散りはじめていましたが、泉源のパイプから立ち昇る湯けむりに映えて、名残の紅や黄の葉がつややかでした。六か所の泉源から立ち昇る湯けむりと、坂道・石段の多い谷間の湯の町は健脚向きかもしれません。上って下りてまた上る。お蔭で食べ物がとてもおいしい。健啖家向きでもあるのです。29人の吟行会でありました。

 

平成28年10月は、明石に行ってきました。

 

 27日、円虹の吟行会は、子午線のとおる明石でありました。大阪俳人クラブ吟行会に合流させていただいて、城あと、菊花展、魚棚、明石海峡大橋、淡路島遠望……、そのほか句材の有り余る明石のまちを歩いてまわりました。さわやかな秋晴れのもと、200人足らずの俳人たちがJR明石駅前の「子午線ホール」に集まりました。茨木和生先生をはじめ9人の先生方に選んでいただくという、たいそう華やかな吟行会となりました。                                  〆

 

平成28年7月 オリーブの、小豆島に行きました!

 

 71日、円虹の仲間およそ50人が小豆島に吟行しました。九州から、高松、神戸、大阪からはるばると集ったのです。「虫送」という、田の虫封じと稲の豊作を祈願する行事を拝見しにいったのです。なんでも350年もの伝統的行事だとかで、今ではここでだけしか行われていないそうです。長い青竹の先に炎を立てて、幼い子供たち340人の列が宵闇の畦道を進みます。幻想的で牧歌的、なぜか懐かしさいっぱいの虫送でした。

 

                                            〆

 

はじめに                  藤本 たける

 

新しいシリーズがはじまります。俳人にとって、そして俳句結社に加わっている者にとってはとても楽しくうれしい吟行俳句会。勉強になるし句力(って言葉があれば)をみがくいい機会です。たいていは草枕、つまり和歌や俳句によまれてきた名所、そして伝統的行事をうかがいにゆきます。そこで見た季節の風物を五七五にまとめ、同行の句友の作品との視点の違い、感動の違いを確かめ合うのです。心がはずみますし、豊かになってゆきます。日本の四季と伝統の美しさを目の当たりして俳句という文芸に仕上げる、ありがたい催しです。

   円虹では原則的には、月に一度この吟行句会を行います。たとえば今年は、

 

1月 / 京都三十三間堂の弓始 、 

     ほか京の初春

 

2月 / 前主宰をしのぶ会(神戸元

     町あたり)  

 

3月 / 近江舞子の比良八講

4月 / 奈良春日大社、奈良町あたり

 

5月 / 兵庫県柏原(かいばら)俳句ラリーに合流

 

6月 / 京都、鞍馬寺の竹伐会

 

7月 / 一泊で、小豆島の虫送り

というような具合です。平均三十人くらいの円虹の誌友と素敵な時間をすごしてきました。来月八月は暑中休暇ですが、秋からの吟行会の景色を御案内いたしますので、どうぞご期待くださいますように。